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オラクルの成長が期待されています。ただし、リスクもあり(バロンズより)

2/22付のバロンズダイジェストの記事を読みました。SBI証券のウェブサイトに掲載されているものです。オラクル(企業向けビジネス用ソフトウェア会社)について解説しています。以下要約です。

 

◆要約

・オラクル(ORCL)は1977年に設立された企業向けソフトウェア会社。最近の業績は低迷していたものの、クラウド時代に向け改革を継続中。

パブリッククラウド(インターネット上のクラウドサービス)事業の競合はアマゾン、マイクロソフト、アルファベットなど。過去、企業は自前でデータセンターを構築していたが、今は同事業を運営する企業へ委託する。

・オラクルの予想PERは2021年5月期で14倍、2022年5月期は13倍。S&P500企業の23倍、20倍と比較すると小さい値。

・バリュエーションから判断すると、市場はオラクルに期待していない。しかし、市場が同社の変化を理解し始めれば、上昇余地はかなりある(Artemis Investment Funds、イギリスの投資管理会社)。

・オラクルの事業はデータベース(情報を保存するためのソフト)と、アプリケーション(先の情報を基に行動するためのソフト)の2つ。何れも企業向けで、規模の大きい企業には不可欠な存在。

・オラクルの2011年度売上高は350億ドル、2021年度の市場予想は400億ドルと、10年間で11%の成長率。インフレ率よりもかなり低い。同時期にマイクロソフトの売上高は134%増、セールスフォースは1,200%増。

・変化はある。企業向けソフトウェアは複雑で、先を見据え、オラクルは時間をかけ設計を見直し中。同社の見直し工程は半分を超えた(First Eagle Investment Management、アメリカの投資管理会社)。

マイクロソフトが2014年に転換点を迎えたように、現在のオラクルも同様の状況にある可能性あり。当ファンドで最も構成比率が高いのはオラクル株(Satori Fund、アメリカの投資ファンド)。

<表1>同業他社とのバリュエーション比較

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(出典:FactSet)

クラウド時代への移行にあたって、オラクルが持つ3つの要素は①データベース、②アプリケーション、③OCI(Oracle Cloud Infrastructure。パブリッククラウド)。

・過去、自律型データベース(ADB)はクラウド上で利用する必要があったが、昨年提供を開始した同社のサービス(プライベートクラウド)では、ユーザーのデータセンター内での運用が可能。これにより、銀行や行政機関など、データを自身の組織内に置く必要のある組織での需要が高まる。

・同サービスはデータベース事業を支える主要事業の1つ。機械学習人工知能を活用するADBにより、人員を必要としていた業務を自動化できる。

フュージョンERPフュージョン、ネットスイートERP、これら3つが、オラクルで成長が期待できるアプリケーションソフトウェア。同ソフトウェアをクラウドへ移行した企業は10%未満という統計もあり、既存顧客を持つオラクルにとって、重要な市場。

・従来、ERPソフトウェア業界の首位はSAP。クラウド時代はオラクルになるだろう。SAPからオラクルへの移行ユーザーも出てくる。オラクルはクラウドERPで3万以上の顧客を持つ。2位はワークデイの数百万と差は大きい(オラクルの共同創業者)。

パブリッククラウドのOCI(Oracle Cloud Infrastructure)の事業規模は10億ドル程度と小さい。しかし、ズームビデオコミュニケーションズ(ZM)やエイトバイエイト(EGHT。VoIP製品プロバイダー)などの有力顧客を獲得しており、大手ハイテク企業との競争に参戦。
・オラクルには何万社もの既存顧客がおり、この顧客のクラウド移行をサポートするという事業機会を持つ。また、新規顧客も増加中。オラクル製品の能力と価格は競合に対し、有利(オラクルCEO)。

・表2はオラクルの業績推移。売上の成長率は低いが、EPSの成長率は高い。現金を多く生み出しており、この10年で4割以上の自社株を削減した。

<表2>オラクルの業績推移

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(出典:FactSet)

・オラクルがティックトックに興味を持つのは、自社製品の活用先を獲得するため。

<グラフ>オラクルの買収経歴

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(出典:FactSet)

・オラクルにはリスクもある。アマゾン、アルファベット、マイクロソフトと競合は巨大。しかし、オラクル株は割安なため、リスクを取る価値あり。

 

クラウドソフトウェアの業界を少し理解できる記事でした。名の知れているソフトウェア企業銘柄の株価はどれも結構高いですが、オラクルは60ドル台と安いです。

 

記事で解説されていた売上高の伸びの低さはショックです。株価が高くないのも理解できます。配当率も1.5%弱と魅力的はないですし。

 

クラウドソフトウェア業界の成長はかなり期待できますが、オラクルも恩恵にあずかれるかちょっと自信がありません。この10年間の低成長率が引っかかります。大手ハイテク企業と共存できるのかも不安です。

 

会社がつぶれることはないと思いますが、株のリターンが低くなることを想定してしまいます。割安ですが、リスクがあります。記事の言う通りと感じます。買ってみたいな、とはまだ思えないので、まずはこの業界の理解を深めたいと思います。

以上

 

◆参考文献

SBI証券、バロンズダイジェスト2/22号、"クラウドの巨人へ変わるオラクル"

https://global.sbisec.co.jp/Fpts/tsj/invInfTop/toUsAnaReport