21年2月末時点の銘柄毎のリターンです。「持ち株の評価額と受け取り済み配当金(税引前)を足したもの」を「取得金額」で割っています。
◆銘柄毎のリターン
銘柄 |
取得金額 |
現在値+配当金 |
リターン |
先月比 |
APPL |
$16,800.00 |
$39,370.40 |
134.35% |
-19.99 |
AVGO |
$9,141.99 |
$15,946.26 |
74.43% |
6.99 |
MA |
$8,709.12 |
$15,007.26 |
72.32% |
18.57 |
V |
$8,667.60 |
$13,324.42 |
53.73% |
13.69 |
HD |
$6,084.87 |
$8,902.74 |
46.31% |
-6.77 |
$8,896.40 |
$12,865.30 |
44.61% |
12.38 |
|
USB |
$4,646.40 |
$6,710.88 |
44.43% |
20.31 |
PG |
$8,713.92 |
$12,517.81 |
43.65% |
-4.28 |
VOO |
$13,470.63 |
$18,168.32 |
34.87% |
3.56 |
MKC |
$4,404.00 |
$5,383.20 |
22.23% |
-7.17 |
MCD |
$8,641.44 |
$10,419.36 |
20.57% |
-0.94 |
JNJ |
$8,631.50 |
$10,192.49 |
18.08% |
-3.30 |
SCI |
$8,769.15 |
$9,601.80 |
9.50% |
-5.94 |
CSCO |
$4,711.50 |
$5,106.08 |
8.37% |
0.69 |
MRK |
$8,749.20 |
$9,276.00 |
6.02% |
-6.10 |
MO |
$11,299.20 |
$9,676.16 |
-14.36% |
4.28 |
先月比で16銘柄中、8銘柄のリターンが上昇、残り半分の8銘柄分が下がりました。今月初めは先月末の株価下落の反動、アメリカ追加景気対策の早期実現への期待、良好な各種経済指標、及びFRBパウエル議長によるゼロ金利政策維持の表明などが株価上昇に繋がりました。
後半はアメリカの長期金利が上昇したことで、株価の調整に繋がりました。PERが高いテクノロジー株に加え、景気敏感株も売られました。長期金利上昇→企業が将来生み出す利益の現在価値が減少→株式の魅力が減少→株価下落という理屈で株が売られています。
今月リターンが大きく上昇したのはUSバンコープ、マスターカード、ビザと金融関連です。月末の調整以外、どの銘柄も右肩上がりで推移しました。USバンコープは景気回復への期待、及び(長期金利上昇で)銀行の利ザヤ改善への期待から上昇しました。
ビザとマスターカードは今月、四半期決算を発表。EPS、売上、共に市場予想を上回りました。また、アメリカの追加景気対策が、早ければ3月の第1週目に可決すると見込まれており、さらにワクチン効果で新型コロナウイルスの新規感染者数減少が続いています。これらが経済活動正常化を期待させ、両銘柄の株価上昇に繋がりました。
続いて、ニュートリエンのリターンが先月比で+12.38ポイントと大きく上昇しています。同銘柄は月の前半で上昇しました。リン酸塩の市場価格上昇が見込まれています。中国からのリン酸塩輸出量減少、穀物需要の旺盛さが背景にあります。
下げた方はアップルのリターンが約20ポイント悪化しています。2月中旬以降に大きく下落しました。長期金利上昇をきっかけに売られています。
次にマコーミックが7.17ポイントの下落です。9月以降、下落基調です。景気回復が期待され、在宅銘柄でもある同銘柄から資金が逃げているのかなと感じます。
ホームデポは6.77ポイントの下落です。同銘柄は株価調整よりも、同社の四半期決算が影響しているようです。EPS、売上、共に市場予想を上回りましたが、FY21の収益見通し開示を控えたことで、株価が下落しています。コロナ下で需要予測が難しいとのこと。
同じくメルクも6ポイント台の下落でした。1月中旬から下落基調です。同社は今月、四半期決算を発表しています。EPS、売上、共に市場予想を下回りました。医薬品、特にワクチンの売上減少が影響しているとのこと。RBCキャピタルマーケッツは(2021年は2020年の成長を下回ると見込み)メルクのプライスターゲットを下げており、下落基調は続くかもしれません。
◆全銘柄合計のリターン(起点は18年11月1日)
全銘柄を合計したリターンは44.27%でした(S&P500指数は40.54%)。リターンは今月も下げるかなと思っていましたが、わずかながら改善です。アップルのリターンが下落してきている分、S&P500指数との差が縮まってきました。同指数のリターンはMorningstarのサイト(下記URL)を使い調べています。https://quotes.morningstar.com/indexquote/quote.html?t=0P00001G7J
歴史的に株価が下落する傾向にあると言われている2月、たまたまかもしれませんが、後半に調整が起こりました。
3月はアメリカの追加景気対策法案が承認され、新型コロナウイルスの新規感染者数減少も続くでしょうし、明るいニュースがあります。ただ、株価上昇に繋がるかはわかりません。
景気回復がさらに期待され、銘柄間で資金の移動はあるかもしれません。私も保有するメルクの株価は私が購入した価格をわずかですが、下回りました。ここからさらに調整が起こるなら、割安そうな銘柄が出てくるかもしれません。3月は楽しみにしています。
以上
◆参考文献
1)Seeking Alpha、"Mosaic upped to Buy at Citigroup as phosphate momentum to continue"
2)Seeking Alpha、"Visa fiscal Q1 improves from prior quarter but still feels COVID-19's sting"
3)Seeking Alpha、"Negative impacts of COVID-19 pandemic weigh heavily on Merck Q4 results"
4)Seeking Alpha、"Merck price target cut at RBC citing lack of near-term drivers"
https://seekingalpha.com/news/3659130-merck-price-target-cut-at-rbc-citing-lack-of-near-term-drivers
5)Seeking Alpha、"Home Depot posts sizzling comparable sales growth, holds back full-year guidance"
https://seekingalpha.com/news/3664761-home-depot-posts-sizzling-comparable-sales-growth