3/8付のBloombergの記事を読みました。最近、アメリカ株の株価は下落していますが、その中でも旺盛に投資を続ける個人投資家について、記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・アップル、テスラ、ナスダック100指数など、これまで支持されていた銘柄が下落中。
・しかし、個人投資家はリスクオンの姿勢を継続。過去3週間、株式市場へ個人投資家が投資した金額は過去最高値。2020年も(週当たり投資金額は)過去最高だったが、この3週間はそれを40%程度上回る(下記グラフ参照)。
(出典:VandaTrack)
・(アップル、中国自動車メーカーNIOなど)最も損害を受けているセクターや、ハイテクファンド(QQQ、TQQQ)など、リスクの高い投資を個人投資家は選択している。
・個人投資家の中には新人投資家が多く存在する。株価が上昇基調の中、一時的に株価が下落した時に新人投資家は投資している。この行動がいつまで続くのかに市場は注目。
・多くの個人投資家が市場に参加することは、市場がピーク、悪いサインであることを歴史が示している。しかし2020年、同様のことを何度か思ったが、何れも誤りだった(ナショナル・セキュリティーズ、アメリカの投資銀行)。
現在、アメリカ株売買代金の25%を個人投資家が占めているということですが、この数値は大きすぎるような気がします。
今、機関投資家の投資金額が少ないので、少しの買いで株価が大きく上昇してしまう状況だと、別の記事で専門家の方が解説していました。
これらが事実なら、機関投資家は株価の大幅調整を警戒し、投資を控えているのかなと捉えてしまいます。
こういう話を聞くと、投資は控えたくなります(^^; その内、どーんと下がることを期待してしまいます。
アメリカの追加景気対策が実行されれば、株価はまた上がりそうです。ひとまず、給付金が配布された後の株式市場の動向は注目したいと思います。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"米株式市場の個人投資家、株安でも動ぜず-高リスクの投資続ける"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-08/QPKRABDWRGG001