4/2付のBloombergの記事を読みました。強気の専門家の意見がまとめられています。以下要約です。
◆要約
・現在の強気相場は2020年3月から始まり、ここまで1年が経過する。過去100年間で、強気相場は13回。強気相場の平均継続年数は5年、最短は2年で終了。
<グラフ1>S&P500指数、及び株式ETFへの資金流入規模推移
(出典:Bloomberg)
・強気相場の継続有無に限らず、投資家は株式の保有を継続すべき。強気相場のピークの前後1年間、S&P500指数のパフォーマンスは、ピークからの下落分をピークまでの上昇分が、3分の2超のケースで十分に上回る(バンクオブアメリカ)。
<グラフ2>S&P500指数推移、及び強気相場の継続期間
(出典:Bloomberg)
・1年で終わる強気相場が出てくる可能性はある。しかし、企業のファンダメンタルズをみると、株価の上昇は続く(TIAAバンク、アメリカの金融サービス会社)。
・アナリスト含む専門家は、早いペース(2004年以降では最速)で2021年1~3月期の企業予想利益を上昇修正。
・S&P500企業の2021年の予想EPSは172.90ドルと、前年比で25%増。EPSとしては過去最高値。EPSの2桁成長は2023年まで続くと見込む(ブルームバーグインテリジェンス)。
<グラフ3>S&P500企業の予想EPSに対する修正割合
(出典:Bloomberg)
・(すでに終わった)直近2回の強気相場では、保守的なアナリストは予想した企業利益を数年の間、上昇修正を繰り返した。そのため、以上の予想もまだ保守的な範囲の可能性あり(クレディスイス)。
・バイデン大統領が発表したインフラ計画は、大きな成長の源となる。それらはこれから出てくる。今年の成長は大きい(QMA、アメリカの投資助言会社)。
S&P500企業の2021年の予想EPSが過去最高値ということに驚きました。(過去と比較し、発行株式数が減少していることも影響していると思いますが)企業業績の伸びが見込まれていることがわかります。
企業のファンダメンタルズも良いようで、さらにバイデン大統領が発表したインフラ計画がここに追加されます。
今の上昇相場は、大規模金融緩和が支えになっていますが、インフラ計画案が現実となると、企業業績も押し上げてくれるので、株価上昇の支えが1つ増えます。
新型コロナウイルス、米中関係、株高と懸念事項はありますが、今の上昇相場はまだまだ続きそうな感じです。そのつもりで投資を続けていきたいと思います。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"米株の強気相場に終わり見えず-ストラテジストは一段高を予想"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-02/QQWOFPDWRGG001