5/8付のBloombergの記事を読みました。市場に懸念事項はあるものの、株価は上昇継続が見込まれるという、強気派の意見が解説されています。以下、記事の要約です。
◆要約
・先日のFRBによる金融安定性に関する報告書は、相場の暴落の可能性に言及。市場のリスクオン姿勢が衰えた時に備えたもの。しかし、現時点では起こる可能性は低い。
・株式市場は様々なケースに対応でき、また、上昇が継続できるよう、準備できているようにみえる。
・5/3週、金融株、運輸株は5営業日全てで上昇。バブルを示唆されているのにも関わらず。雇用統計は市場予想を大きく下回ったが、その際はテクノロジー株が上昇。商品相場が上昇し、インフレリスクが高まると、素材株が上昇。
・株式市場はほとんどのケースで上昇を続ける。これはすごいこと。市場が景気回復を期待し、それに賭けていることを表す(アビバ・インベスターズ、イギリスの資産管理会社)。
・テクノロジーセクター(ARK Innovation ETF)が弱くなると、景気循環セクター(S&P500 materials index、Dow Jones Transportation Average)が上昇し、S&P500指数の上昇継続を支えている(下記グラフ参照)。
<グラフ>回復力のある市場
(出典:Bloomberg)
・今年に入り、S&P500指数は約13%上昇。過去10週では8週で上昇。バリュエーションはドットコムバブル以来の高い数値だが、同指数は上昇を続ける。
・弱気派は今の相場はリスクがあり、不安定と認識する。強気派は幅広いセクターで回復が見られ、景気が下降しない限り、投資は継続できると判断している。
・今年は市場がアニマルスピリット(将来に対する主観的な期待)に基づいて行動する場面が多い。ワクチン接種者が増えるに伴い、安心感が高まり、株価上昇に繋がっている(チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメント、アメリカの資産運用会社)。
この記事で使われたグラフはわかりやすかったです。テクノロジーセクターから資金が流出する一方、輸送、素材セクターへ資金が流入し、かつS&P500指数は上昇を続けています。
先日読んだ別の記事によると、これからバリュー株、景気循環株の上昇が見込まれており、上のグラフのトレンドは今後も続くかもしれません。5/10、ナスダックは2.5%下落しており、先週テクノロジー株を買った私はタイミングが悪かったです(^^;
金融緩和は継続し、景気も回復していくので、私もどちらかというと強気派です。記事で解説されているように、私も景気回復に賭けています。平均株価の上昇は続いていくと見込み、投資を続けていきたいと思います。
5/10のナスダックの下落幅には驚きました。ここからさらに下落するなら、少々無理してでもテクノロジー株に追加投資することも検討したいと思います。
以上
◆参考文献
1)Reuters、"米株式相場、あらゆるシナリオに耐える能力示唆-バブル懸念よそに"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-08/QSRMC6DWX2PT01