6/5付のBloombergの記事を読みました。株式市場で次に起こるであろう、大きな動きについて解説しています。以下要約です。
◆要約
・投資家が予想するS&P500指数の次の大きな動きは、上昇と下落が半々。20年12月時点では三分の二が上昇と予想。
・最近、機関投資家はリスクを抑制。株式ファンドも資金の流出入が減速。
・この1週間、ミーム銘柄(Web上で話題となり、出来高増、株価が変動する銘柄)に再び資金が集まる。また、バイデン政権による新税制計画の発表、5月の雇用統計が市場予想を下回るなど材料はあったが、主要株式指数の動きは少ない。
<グラフ>S&P500指数、AMC、GameStop株価の推移
(出典:Bloomberg)
・ミーム銘柄の上昇は、企業のファンダメンタルズを重視する投資家には懸念事項。
・今は経済が回復基調、インフレも安定している。この状態はリターンが低くなる可能性あり(ウルフリサーチ、アメリカの調査会社)。
・経済が回復基調+インフレ安定の状態を継続するのは相当難しい。株式市場で次に10%の変動が起きる場合、それは上昇ではなく下落(ウルフリサーチ)。
・EverCore ISI(アメリカの投資銀行)の最新の調査結果によると、51%が次の10%の動きは上昇と回答。20年12月時は66%だった。調査対象は投資家、及び法人顧客。
・アセットマネージャー達の株式先物に対するリスクの高さは、21年4月がピークだった。今は減少。ヘッジファンドのものも同様に減少(バークレイズ、イギリスの金融グループ)。
・歴史的に見ると、成長鈍化、金融、財政支援縮小が同時期に起こり、PERは低下する。今はそれが始まる局面に入った。2021年Q1にPERの高い銘柄はすでに下落を開始。これからその他銘柄に波及する(モルガンスタンレー)。
株式市場に対して弱気派の割合が増えており、次に株式市場に大きな動きがある場合、それは下落になるだろうと記事は解説しています。
私は上昇、下落、どちらもありえると考えており、悩ましいところです。
もし、大きく下落した場合、その後上昇基調に戻るんでしょうか。金融緩和縮小が意識され、そのまま抵抗飛行を続ける可能性もあります。
来月、夏の賞与が入りますが、大幅な下落がない限り、追加投資は避けようかなと思います。しばらく警戒します。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"米株式市場、次の大きな動きは下落との見方-ミーム株熱狂再燃の中で"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-05/QU74J1T0AFB601