6/20付のCNBCの記事を読みました。ムーディーズ(アメリカの格付け会社)のチーフエコノミストの方が、今後の市場の見通しについて解説されています。以下要約です。
◆要約
・投資家は大きな調整に備えるべき。FRBのタカ派寄りの姿勢が、10~20%の株価調整を引き起こすと予測する。
・過去数年の株価急落と異なり、次の急落後の急回復は期待できない。なぜなら、今の市場はかなり割高なため。回復には1年かかる可能性がある。
・経済はかなり力強いので、FRBはギアを変えており、株式市場には向かい風が吹いている。
・株価調整はすでに始まっているかもしれない。
・経済は景気後退には陥らないだろう。今回の問題は、ファンダメンタルズよりも膨張しすぎた資産価格のリスクに関するもの。
・インフレは目と鼻の先だが、投資家はそのリスクを把握しきれていない。
・株式と債券だけがリスク資産ではない。コモディティや暗号資産の急落に、より多くのトラブルが潜んでいるとみる。さらに、住宅ローンが上昇しており、好調な住宅市場の継続性にも懸念がある。
・コロナ前よりもインフレ率は高まっている。インフレ率を高めようとFedは四半世紀に渡り、試行錯誤している。Fedは実現できると思う。
今回読んだ記事は6/20発行のものです。CNBCのインタビューを受けた専門家は、先週の終値から10~20%のさらなる下落を予想されています。
仮にNYダウ平均が20%下落した場合、2020年10月末に付けた値付近まで戻すことになります。
10%~20%の調整が来るなら私は大歓迎ですが、実現するかはわかりません。週が明けて、ここまでは2日連続で上昇しています。
ひとまず、ジャクソンホール会議が開かれる8月までは、暴落を期待し、待とうかなと思います。
以上
◆参考文献
CNBC、"Beware of inflation ‘headwinds’: It could take a year to break even after a 10% to 20% market correction, economist Mark Zandi warns"