7/9付のCNBCの記事を読みました。HSBC Asset Management(イギリスの資産運用会社)のGlobal chief strategistの方が、今後の株式投資戦略について解説されています。以下要約です。
◆要約
・経済が回復期から拡大期へ移行するのに投資家は備えるべき。経済の拡大期はリターンが低くなり、財政政策が活動的になる。
・アメリカ、中国、アジアの一部地域のGDPはコロナから回復、企業の利益はV字回復、そして2022年の企業収益はコロナ前の水準が見込まれている。
・これは、金融緩和政策の縮小時期前倒し議論に繋がっている。
・投資家の楽観論が高まり、リスクやリスクのある資産への認識を低下させ、見通しは今、巻き戻し。
・バリュエーションはますます、リターンの足手まといになっている。景気回復に関する多くの良いニュースはすでに株価に織り込まれている。
・債券利回りが上昇する背景に反して、バリュー株は有利であり続ける。
・(資産の配分割合はよく変わるが)我々はイギリス、EU、新興国などの景気循環市場を好む。
・2010年代に議論となっていたリスクは古く、今は増税、インフレ、より売り手が強くなった労働市場などがリスク。
・ポートフォリオの見直しで最も基本的なことは、政府が債券をどう扱うかに注目すること。
・特効薬はない。投資家は代替えとなる資産を、幅広い分野から探した方が良い。投資家はできるだけ、インフレに強い、キャッシュフローが得られる資産に注目すべき。
・インフラ債務、銅や鉱物などが候補。昔からある資産配分手法の1つは、グローバル債券の代替としてのアジア債券、アジアのハイイールド債など。
景気サイクルのステージが変わっているという記事を最近みかけるようになりました。今回読んだ記事では、今経済は、回復期から拡大期へ移行していると解説しています。
拡大期はリターンが低くなるということなので、頭に入れておきます。2021年後半はリターンが低くなると解説する記事をいくつか読んできたので、どうやらそうなるようです。
記事では後半、株式以外への資産配分を勧めているので、株式のリターンが低くなる、リスクが高まるようです。
私は株式にしか投資しませんので、リターンが低くなるのは仕方がありません、諦めます。年内に株価調整が起きた時に投資できるよう、今は資金を積み増します。
以上
◆参考文献
CNBC、"Rebalance your portfolio now as the economy enters an expansion phase, HSBC says"