8/13付のReutersの記事を読みました。同社が主催するグローバル・マーケッツ・フォーラムが先週より開催されていました。その場での専門家のインタビュー内容が記事になっています。目先の株式投資戦略、FRBのテーパリングへの対応について見解が述べられています。以下要約です。
◆要約
・ファンドマネージャーは、アメリカのインフレは一時的、また、FRBはテーパリング開始時期を市場に明確に伝えるとみており、株式への投資を続ける姿勢。
・FRBはインフレよりも雇用を重視すると、大手金融機関のファンドマネージャーは考える。しかし、テーパリング(段階的な金融緩和縮小)の発表時期、発表手段については意見が分かれる。
・インフレはそこまで厳しいものにはならないと予想。インフレに備え、株式のポートフォリオを調整中。リフレトレード(デフレ→インフレへの移行期間に上昇が期待できる資産への投資)に期待。エネルギー、金融、日本株に注目(UBSグローバルウェルスマネジメント)。
・FRBは(インフレよりも)中期的に見た時のデフレを懸念しているとみる。FRBは高インフレの期間を歓迎するだろう。投資サイクルが始まるよう促すため(Mirae Global Asset Management、韓国の金融グループ)。
・新型コロナウイルス(デルタ株)と中国景気の低迷が最大の心配事。2016年、中国経済の成長鈍化が、世界経済に与える影響の大きさを知った。FRBによるテーパリング開始時期は延期されると見込む(リーガル&ジェネラル、イギリスの資産運用会社)。
・FRBのパウエル議長は、労働市場が底堅く推移すると考える。11~12月までにFRBは金融緩和縮小を発表するだろう(AIAグループ、中国の金融サービス会社)。
この記事が目に留まったのは中国経済について言及していたことです。私は(企業への規制含む)中国経済の成長鈍化が気になりつつも、アメリカの株式市場にはそこまで影響はないだろうと思っていました。
記事の中で専門家の方は、FRBによるテーパリング開始時期の延期まで予想しています。
どうなるかわかりませんが、中国の景気動向、ニュースについては今まで以上に目を向けたいと思います。
追加投資せず、様子見を続けたい理由が増えました。(株価が大きく下落しない限り)年内はそのつもりであったので、今の私にはちょうど良いです。
以上
◆参考文献
Reuters、"ファンドマネージャー、一時的な米物価上昇前提に持ち高調整"
https://jp.reuters.com/article/usa-funds-inflation-idJPKBN2FD1WM