8/21付のReutersの記事を読みました。投資家は今後も株式にこだわる一方、不安定な市場に向け準備していると記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・成長鈍化、近づくFRBによるテーパリング(段階的な金融緩和縮小)、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念がもたらす不安定な市場を前に、投資家は準備をしている。
・ゴールドマンサックスはアメリカの2021年Q3の成長率を9%から5.5%へ下方修正。デルタ株の拡大が要因。
・バンクオブアメリカグローバルリサーチは現金比率を高める。これは2020年10月以来の高い水準。また、ヘルスケア、公益などディフェンシブセクター銘柄をポートフォリオへ追加。
・中国、及びその他地域経済の成長率低下の懸念から、原油、銅、その他原材料価格が下落。
・過去1年以上、テクノロジー株、暗号資産の上昇に貢献してきた小口投資家でさえ、待ちくたびれているように見える。
・今後数か月、ユーザーはトレードの回数を減らしそう(ロビンフッド)。
・何でも上昇する相場は終わった。今は、より注意深く選ぶ必要あり(Verdence Capital Advisors、アメリカの投資会社)。
・市場はテーパリングと、それが成長に与える影響を恐れている(U.S. Bank Wealth Management)。
・バンクオブアメリカグローバルリサーチは、予想されるテーパリング開始時期を1月から11月へ前倒し。
・多くの懸念の中、投資家の多くは株式に固執する戦略を取る。超低利の国債利回り、際立つアメリカの成長が背景にある。
・投資家は高いボラティリティに備え、地域、資産を分散させるべき。2022年末、S&P500は5000と予想(UBSグローバルウェルスマネジメント)。
・株式保有を継続すべきか、最も大きな論点は過去10年の市場の回復力。市場が落ち込んだ時に買いに動いた投資家は、大きな恩恵を受けている。この戦略は未だ有効。我々は下落基調の時に買う。市場が強気の時は売らない(Verdence Capital Advisors)。
私も今は警戒しているので、警戒している投資家の意見をまとめた記事は信用してしまいます(^^;
8/16週はヘルスケア株が上昇していましたが、記事で書かれているようにディフェンシブ銘柄として購入されたのかもしれません。
成長鈍化、テーパリング、新型コロナウイルスの感染再拡大と、どれも同時進行で、目の離せない状況が続きそうです。
警戒はされていますが、記事でも解説されているように、株式の支持はまだ続きそうです。短期的にはボラティリティが高いですが、中期的には上昇基調と考えます。
いつまで様子見を続けるか悩ましいですが、ひとまずテーパリング開始時期が発表されるまでは、投資を控えようと思います。
以上
◆参考文献
Reuters、"Wall St Week Ahead Investors stick to stocks, but gear up for bumpier ride"