8/29付のReutersの記事を読みました。歴史的にみると、9月は株式市場にとって1年で一番パフォーマンスの悪い月です。今年の9月の見通しについて記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・アメリカで再拡大する新型コロナウイルス、及びFRBによるテーパリング(段階的な金融緩和政策)に投資家が注目する中、株式市場は1年で一番厳しい9月に入る。
・1945年以来、S&P500指数は9月に平均で0.56%下落する。9月にプラスとなる確率も45%(CFRA Research、アメリカの投資調査会社)。
<グラフ>1945年以降のS&P500指数の月別上昇率
(出典:CFRA Research)
・現在の株式市場は勢いがある。8月にS&P500指数が30ポイント以上上昇し、最高値を更新した時、その年の残りは5.2%上昇する(LPLフィナンシャル、アメリカの証券会社)。
・8/27のFRBパウエル議長の講演は、早期のテーパリング開始を懸念する投資家の心理を和らげ、株価上昇に繋がった。
・デルタ株感染が拡大しており、歴史的にパフォーマンスが低い9月に株価が上昇するかは疑問が残る(TDアメリトレード、アメリカの証券会社)。
・まだ株価上昇が続くか、投資家は疑問視している。直近で実施したReutersの調査結果によると、年末のS&P500指数の終値は今の水準とそう変わらないと、投資家は見込んでいる。
・9/3、アメリカの8月の雇用統計が公開予定。デルタ株がどの程度アメリカ経済に影響しているのか、垣間見れる。
・今年の残り、株価が上昇するという材料もたくさんある。先週、企業の自社株買いが、3月中旬以降で最高値を記録(バンクオブアメリカセキュリティーズ)。
・新型コロナウイルスの変異株が拡大しているが、我々は株価が順調に上昇を続けると考える。企業投資、及び個人消費に支えられる(ブラックロック)。
・9月に株価が下落するなら、顧客に買いを推奨する(Natixis Investment Managers Solutions、アメリカの投資管理会社)。
今の株価動向から考えると、今年の9月は上昇しそうです。大きく下がる時があっても、市場はそれを買いの機会と捉え、株価はすぐに持ち直すと思います。
今年の7月19日にS&P500指数は1.6%の大幅下落となりましたが、翌日以降、すぐに上昇に転じました。今の株式市場の勢いだと、9月に下落があったとしても同じことが起きそうです。
私の今の方針は様子見継続なので、気持ちは楽です。9月に大きく下がる時が来るかもしれませんが、その下落が続かない限り、追加投資は控えるつもりです。
以上
◆参考文献
Reuters、"Wall St Week Ahead A blazing U.S. stock rally faces market's toughest month"