9/25付のReutersの記事を読みました。9/21~9/22のFOMCが終わり、FRBは早ければ11月よりテーパリング(段階的な金融緩和縮小)を開始することを表明しました。今後の市場動向について記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・リフレーショントレード(金融緩和、財政出動時に利益が出るトレード)は2021年の前半、国債利回り、及び銀行、エネルギー、景気敏感株の株価を上昇させた。
・同トレードは夏に失速したが、先のFOMCの結果(近いうちに債券購入プログラムを巻き戻すというFedのサインが出た結果)、再び動き出している。
・金融引き締めはよく株式の足を引っ張るとみられているが、投資家の中には、今のFedの方針はアメリカ経済に自信を持っている証拠と捉える人もいる。
・通常、タカ派的な行動はリスク資産、特に株式にとって悪いものとみられる。このサインをFedが市場に出しているということは、経済はかなり安定しているということ(Aberdeen Standard Investments、イギリスの資産運用会社)。
・リフレーショントレードに適した銘柄が多く存在するRussel 1000 Value 指数は、この四半期が始まって以来、0.9%の上昇。対するRussel 1000 Growth指数は5.7%の上昇。年初来はそれぞれ、17%、19%の上昇。
・アメリカの10年国債利回りは1.45%。7月初旬以来の最高値に近い。
・年内にアメリカの10年国債利回りは1.8%に達するだろう。これが株式市場を混乱させることはないと考える。上昇ペースがポイント(UBSグローバルウェルスマネジメント)。
・テーパリングは高利回り債券に利益をもたらすだろう。テーパリングは景気がより良くなることを暗示し、企業の破綻も減少する(ウェルズファーゴ)。
FRBが早期にテーパリングを開始する可能性が高くなっており、リフレーショントレードが復活するよという解説でした。
FOMC終了後、この先の株価動向を解説する記事をあまり見つけられていないので、今回読んだ記事を1つの参考にします。
記事が解説するように、今後リフレーショントレードが支持されていくのかもしれませんが、私はあまり意識しないようにします。プロに交じってうまくやる自信がありません(^^;
それよりも、金融引き締め、タカ派的な行動が株式市場に悪影響を及ぼす方に期待したいと思います(^^;
この悪影響がいつ起こるかわかりませんが、少なくとも年末までは追加投資せずにがまんできそうです。期待して待ちます。
以上
◆参考文献
1)Reuters、"Wall St Week Ahead Fed's coming taper fans talk of renewed 'reflation' trade"
2)Money Square、"米長期金利、リフレ・トレードは終わったか"