21年9月末時点の銘柄毎のリターンです。「持ち株の評価額と受け取り済み配当金(税引前)を足したもの」を「取得金額」で割っています。
◆銘柄毎のリターン
銘柄 |
取得金額 |
現在値+配当金 |
リターン |
先月比 |
APPL |
$16,800.00 |
$45,988.00 |
173.74% |
-19.68 |
HD |
$6,084.87 |
$11,373.45 |
86.91% |
2.02 |
AVGO |
$9,141.99 |
$16,680.84 |
82.46% |
-4.43 |
$8,896.40 |
$15,577.00 |
75.09% |
10.70 |
|
USB |
$4,646.40 |
$8,067.84 |
73.64% |
5.82 |
MA |
$8,709.12 |
$14,785.08 |
69.77% |
0.70 |
PG |
$8,713.92 |
$14,246.73 |
63.49% |
-2.85 |
V |
$8,667.60 |
$14,026.26 |
61.82% |
-4.31 |
VOO |
$13,470.63 |
$20,586.00 |
52.82% |
-7.82 |
MCD |
$8,641.44 |
$12,283.68 |
42.15% |
2.74 |
CSCO |
$4,711.50 |
$6,259.68 |
32.86% |
-10.91 |
JNJ |
$8,631.50 |
$10,568.86 |
22.45% |
-7.47 |
$4,901.20 |
$5,988.20 |
22.18% |
-13.40 |
|
ASML |
$5,040.00 |
$5,960.88 |
18.27% |
-13.96 |
CDNS |
$4,931.26 |
$5,754.72 |
16.70% |
-9.28 |
MRK |
$8,749.20 |
$10,134.84 |
15.84% |
-1.73 |
ABBV |
$4,162.80 |
$4,366.80 |
4.90% |
-12.41 |
TSM |
$4,400.00 |
$4,483.82 |
1.91% |
-6.69 |
AMAT |
$4,992.00 |
$5,039.19 |
0.95% |
-4.81 |
CVX |
$4,302.00 |
$4,165.20 |
-3.18% |
5.60 |
LRCX |
$4,850.32 |
$4,563.60 |
-5.91% |
-5.88 |
MO |
$11,299.20 |
$10,375.04 |
-8.18% |
-8.00 |
INTC |
$4,507.08 |
$3,832.22 |
-14.97% |
-0.68 |
23銘柄中、17銘柄のリターンが下落しました。メルクからスピンアウトされたオルガノン(OGN)はメルクの中に含めて算出しています。構成比率の高いアップル、アルトリア、S&P500 ETFや、半導体関連銘柄が下落しています。
以下、主要株価指数です。何れも4~5%ほど下げています。月単位でここまで下げるのは20年10月以来とのこと。
|
NYダウ平均 |
S&P500 |
ナスダック |
8月31日 |
$35,360.73 |
4,522.68 |
15,259.24 |
9月30日 |
$33,843.92 |
4,307.54 |
14,448.58 |
先月比 |
-$1,516.81 |
-215.14 |
-810.66 |
先月比(%) |
-4.29% |
-4.76% |
-5.31% |
今月は終わってみれば、歴史的に1年で一番パフォーマンスが悪い月らしい結果となりました。新型コロナウイルス(デルタ型)の感染拡大、21年1~12月期のアメリカGDP成長率見通しの下げ、恒大集団(中国の不動産開発大手)のデフォルト懸念、アメリカ長期金利の急上昇など、懸念材料には事欠きませんでした。
株高、テーパリング(段階的な金融緩和縮小)が意識される状況下、各種懸念事項に市場が反応したようです。
アップルが今月は大きく下落しました。リターンは先月比で-19.68ポイントです。9/10、カリフォルニア州連邦地裁が、課金ルールを見直すようアップルに命令を下したことが響いています。同社は控訴する予定ですが、もし訴えを認めてもらえなければ、App Storeの売上が減少する可能性があると報道されています。また、9/27週のアメリカ長期金利の急上昇も下落に影響しています。
次にASMLが先月比-13.96ポイントの下落です。New Street Research(イギリスの調査会社)がASMLを買いから中立へ格下げしています。景気サイクルからみて、収益が伸びる余地があまり残っていないと判断されています。アメリカ長期金利の急上昇も影響しています。
半導体ソフトウェア開発のシノプシスは-13.40ポイントの下落です。同銘柄は9月中旬以降、下落基調です。旬が過ぎたのと、長期金利上昇から売られているようです。
アッビィは-10.91ポイントです。JAK阻害剤(炎症や関節破壊を抑える薬の1種)で心臓発作、血栓などのリスクが増加する可能性があるとFDAが警告したというニュースが報道されています。また、バイデン政権が薬価引き下げ案を計画していることも影響しています。
シスコシステムズも先月比-10.91と下げています。モルガンスタンレーが同銘柄を買いから中立へ格下げしています。モルガンスタンレーは同社の成長に自信は持っているが、同ソフトウェア事業の成長が物足りないと判断しています。
一方、上昇した方はニュートリエンが先月比+10.70です。肥料価格の上昇が見込まれたり(バンクオブアメリカ、JPモルガン)、窒素の原料となる天然ガスの価格がヨーロッパで上昇したりなど(北米のニュートリエンは影響なし)、追い風が吹いています。
◆全銘柄合計のリターン(起点は18年11月1日)
全銘柄を合計したリターンは50.73%でした(S&P500指数は58.85%)。S&P500指数のリターンはMorningstarのサイト(下記URL)を使い調べています。 https://quotes.morningstar.com/indexquote/quote.html?t=0P00001G7J
S&P500指数との差は縮まりました。正直ほっとしています(^^;
各種懸念事項をたくさん残したまま、例年パフォーマンスが悪い9月は終わりました。
10月は歴史的にボラティリティが高い月とのこと。ボラティリティが高い状況下、これだけ懸念事項があると、株価調整も起こる可能性が高いのではと推測します。テーパリング(段階的な金融緩和縮小)も間近に迫ってきましたし、株価調整をますます期待してしまいます。
以上
◆参考文献1
1)Seeking Alpha、"Apple's App Store hit with permanent injunction as judge sides with Epic Games"
https://seekingalpha.com/news/3738769-apple-denies-app-store-return-for-epic-games-in-south-korea
2)Seeking Alpha、"Applied Materials, ASML sink as New Street sidelines semicaps"
https://seekingalpha.com/news/3745465-applied-materials-asml-sink-as-new-street-sidelines-semicaps
3)Seeking Alpha、"AbbVie defended on Wall Street after FDA update on Rinvoq sparked selloff"
4)Seeking Alpha、"Big pharma extends losses as drug pricing debate heats up"
5)Seeking Alpha、"Cisco Systems downgraded at Morgan Stanley as multiple gap closes"
6)Seeking Alpha、"BofA bullish on fertilizer, raising PTs for CF, Mosaic and Nutrien"
7)Seeking Alpha、"Nutrien, CF poised to gain on Europe's 'emerging nitrogen crisis,' analyst says"
8)Seeking Alpha、"CF Industries surges to six-year high as J.P. Morgan raises stock target"