11/11付のBloombergの記事を読みました。アメリカの資産運用会社Grantham, Mayo, Van Ottterlooの共同創業者で、バリュー投資を信条とするジェレミー・グランサム氏が、現在のアメリカ株式市場についてコメントしています。以下、記事の要約です。
◆要約
・過去の強気相場は全て低インフレの状況下にあった。インフレ進行が続く中での強気相場は見たことがない(グランサム氏)。
・10月のアメリカ消費者物価指数(CPI)は前年同期比で6.2%上昇。過去の株式市場なら大幅下落していた。しかし、今回はそうはならなかった。投資家がFRBを信用しているということ(グランサム氏)。
・グランサム氏は弱気派。これまで資産バブルを警告してきた。FRBは経済を刺激しすぎと指摘する。2000年(ハイテクバブル)、2008年(金融危機)、そして今日の上昇相場。
・ボルカー元FRB議長以降、FRBは誤り続けている。過去に学んでいない。今の株式市場はFRBがインフレを無視しているから(グランサム氏)。
FRBが制御を怠り株価上昇が継続中、過去のように市場暴落に繋がるとグランサム氏は警告しています。
今の上昇相場では、投資家は同氏の警告に耳を傾けないと感じます。株価が割高なのは機関投資家も当然理解していますが、儲ける機会を逃したくないので、高いけど買わざるを得ない状況が続いているはず。
私もずっと警戒していましたが、もう諦めました(^^; どうせ株価上昇は続くんでしょ、と今は思っています。警戒し続けることに疲れました。
暴落が起きたら起きたで、驚かないようにします。暴落はいつ起きるかはわからないものと捉えます。
そう考えると精神的に楽になりました。暴落時の投資用資金だけ確保しておけば、心配することはありません。普段は情報収集と資金積み増しに努めます。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"FRBは過剰に景気刺激、経験から学ばず-バリュー投資の巨人が警鐘"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-11/R2DXVFT0AFB401