11/19付のCNBCの記事を読みました。NvidiaのCEOであるJensen Huang氏のインタビュー記事です。Nvidiaは11/17に四半期決算を発表、その2日後にこのインタビューは行われています。以下、記事の要約です。
◆要約
・企業はメタバースと呼ばれる創造物へ投資中。メタバースは最終的に、現代における多くの変化から企業を救うかもしれない(Jensen Huang氏)。
・仮想現実の世界は、創造、商取引の促進を超える。企業は浪費を減らし、経営効率を高めるため、メタバースを頼れると私は信じる(Jensen Huang氏)。
・我々はシミュレーションしていないことに対し、過剰な代償を払っている。我々はメタバースで、世界にある全工場、設備、電力網のシミュレーションを行いたい(Jensen Huang氏)。
・これを実現することで、我々は浪費を減らすことができるかもしれない。企業は前向きに少しの金額をAIへ投資している。これはうまくいけば、多額の金額を節約できることに繋がる(Jensen Huang氏)。
・Nvidiaは画像、AIチップを供給する半導体メーカーの中では世界最大。同社の半導体需要はすでに成長している中、メタバースへの高まる注目度、増加する投資金額はNvidiaには恩恵。同社のチップは、メタバースを処理する上で極めて重要な役割を担う。
・この数十年、メタバースの概念はサイエンスフィクションの世界をうろついていた。しかし今は、旧フェイスブックなど大手ハイテク企業が、双方向で現実感のある仮想世界を創るためメタバースへリソースを振り分けている。ウォールストリートの機関投資家も注目。
・Nvidiaの株価は11月に入り29%、過去3か月では66.6%上昇。
私はメタバースを、主に創造、商取引などの場と捉えていました。自動運転車の走行試験なども、もしかしたらできるのかなと思っていましたが、NvidiaのCEO(Jensen Huang氏)が言うように、模擬試験(シミュレーション)をメインに考えている企業もいるようです。
メタバース、シミュレーションへの投資は必要ですが、その投資を上回る無駄を減らせるなら、企業にとって歓迎されるものになりそうです。世の中がどう変わっていくのか、楽しみです。
Jensen Huang氏はインタビューの中で、メタバースをオムニバースという言葉に置き換えています。オムニバースはNvidiaが開発した、仮想コラボレーション、シミュレーション用オープンプラットフォームとのこと。
記事にもあるように、Nvidiaの株価は11月に入り+29%、過去3か月では+66.6%と、かなりの上昇ペースです。今回の記事を読んで、支持されるのが分かります。
私もNvidiaの株は買いたいです。ただ、平均株価が上昇を続ける中、さらに群を抜いて株価が上昇しているので、手を出す勇気がありません(^^; 次の大きな株価調整が来るまで待つつもりです。
以上
◆参考文献
1)CNBC、"Nvidia CEO says the metaverse could save companies billions of dollars in the real world"
2)Nvidia、"Omniverse"