12/7付のBloombergの記事を読みました。デニス・ガートマン氏へのインタビュー内容が記事になっています。同氏は、オハイオ州アクロン大学の大学寄付基金の会長を務めています。以下、記事の要約です。
◆要約
・現在の見通しでは、これから弱気相場が来ると予想する。長い間、上昇相場が続いた。2022年にかけては、勝者は損失額を最小にできる投資家。我々の基金は12月末までに、保有株式を10%程度減らす計画。
・1年以内に株価は下落、また、アメリカ10年国債利回りは、今後数年間で2~3%に上昇するだろう。
・FRBはこれから金融引き締めに動く。株価のトレンドを把握すべき。これからは下落する。
・金融緩和政策の縮小が進む中では、高配当銘柄がお薦め。(アーク・インベストメント・マネジメントなどが好む)ハイテク銘柄は避けるべき。
・ハイテク銘柄が現在置かれている状況は厳しい。今後数か月間はさらに厳しくなるだろう。
デニス・ガートマンという名前も、アクロン大学寄付基金というものも、私は初めて聞きました。
ガートマン氏は有名な投資家だそうです。2020年12月までは「ガートマン・レター」という投資を助言する日刊レターを発行されていました。このレター発行は30年間続き、ヘッジファンド、銀行、証券会社などが購読していたとのこと。
ガートマン氏が解説する内容には共感できます。最近はテクノロジー銘柄の上昇が止まり、同銘柄から資金が流出しているようにみえます。
そう遠くないうちに株価調整が起こるかもと期待してしまいます。FRBがテーパリング加速、利上げ開始時期前倒しに言及した時に起こるかもしれません。ひとまず、12/14~12/15のFOMCには注目したいと思います。
以上
◆参考文献
1)Bloomberg、"「弱気相場は避けられない」とガートマン氏-株式は過大評価と指摘"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-06/R3PDDFT1UM0W01
2)Bloomberg、"ガートマン氏最後の助言は「売れ」-現金保有は60%以上に高めよ"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-12-06/Q22LBVT0AFBE01