12/24付のBloombergの記事を読みました。過去数週間、(テクノロジー銘柄など)一部銘柄が大きく下落しましたが、その背景を解説する内容です。以下、記事の要約です。
◆要約
・この数週間、ボラティリティが高い状況が続いていたが、今は落ち着きつつある。
・今月の売りは主にヘッジファンドがリスクを削減していたため。(ソフトウェア銘柄など)モメンタム株の保有率を下げた。
・リスク削減はかなり進み、売り手の売却は終了。投資家はオミクロン株の終息後を視野に入れる。しかし、今の株価上昇は継続しない(キャンター・フィッツジェラルド、アメリカの金融サービス会社)。
・強気相場は終了。金融緩和縮小により、リスクを取る投資家には逆風となる(キャンター・フィッツジェラルド)。
・過去数週間、S&P500指数が過去最高値を更新する一方、ラッセル2000、高PERのソフトウェア銘柄(赤字企業)、IPO ETFは大幅調整に入った。
<グラフ>上昇基調のS&P500指数と急落指数/銘柄
(出典:Goldman、Bloomberg)
・今月、各国の資産運用会社は現金比率を高めた。今は20年5月以来の高い水準。一方、株式の保有率は下げ、1年1か月ぶりの水準に(バンクオブアメリカ)。
・今買われているのは公共、ヘルスケア、生活必需品銘柄など。これらのセクター銘柄の株価は12月に7%程度上昇。
・投資家の株式市場に対する信頼度は低下中。2022年、S&P500指数の上昇率は10%未満と投資家は予想する。翌年の上げ幅が低いと考える投資家が、持ち高を調整するのは手堅い戦略。今月の株価下落は驚くことではない(データトレック・リサーチ、アメリカの調査会社)。
どちらかというと弱気派の内容でした。
機関投資家でも弱気派はリスクを減らしたり、現金比率を高めているようです。私も今は警戒しており、同じ弱気派の意見を聞くと安心します。
強気派の方もいらっしゃいますが、自分の思いを信じて、今は現金比率を高めたいと思います。
また、記事内で解説されていますが、11月後半からソフトウェア銘柄が下落したそうです。私が関心のあるセールスフォース(CRM)、アドビ(ADBE)、ブロックインク(SQ、旧スクエア)なども大きく下げています。
ソフトウェア銘柄は購入するタイミングが難しそうです。同銘柄はこういった急落があることを理解しておきます。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"米株価の師走の大変動、ヘッジファンドが売りの主役-リスク削減"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-24/R4LAVNDWLU6B01