1/19付のReutersの記事を読みました。今年の株式市場のボラティリティの高さを解説しています。以下要約です。
◆要約
・荒れたスタートから始まった今年の株式市場、ボラティリティはすぐに消えないことに投資家は賭け始めている。
・最近の株価変動要因の大半は、ロシア、ウクライナ間の緊張。一方で、インフレ、FRBによる金融政策の不確実性、高いバリュエーションが資産価格に大きく影響し続けると、多くの投資家は予想する。
・現在のVIX指数(恐怖指数)は29。過去平均の中央値よりも約11ポイント高い。少なくとも今後8か月間のボラティリティは高くなる見通し。
・(ファンド選択、ポートフォリオ構築を担う)投資の専門家の78%は、2022年、株式市場のボラティリティが高まると予想する(Natixis Investment Managers)。
・今年は簡単ではないと投資家は理解している(Easterly EAB Risk Solutions)。
・ボラティリティの高さが持続するなら、株式市場のバリュエーションの高さは危険。悪いニュースに株価が影響しやすくなる可能性あり(Brandywine Global Investment Management)。
・S&P500企業の1年後の予想PERは25.5。これは過去20年の平均値よりも38%高い(Refinitiv Datastream)。
・リスク資産にとってボラティリティが高い状況は数か月続くだろう。今年の後半は少し良くなる。ただ、それまではボラティリティは高い(Generali Insurance Asset Management)。
・高いボラティリティが続くと、全ての投資家が考えているわけではない。市場は金融政策とインフレのリスクを織り込んだ模様。我々は投資家にVIX指数に関するベアプットオプション(7月までに同指数が下がれば価値が上がる)の購入を推奨する(JPモルガン)。
ウクライナ情勢だけではなく、インフレ、FRBによる金融政策の不確実性、高いバリュエーションもボラティリティの高さに影響してくるとのこと。
今年は簡単ではないというコメントが記事にありましたが、この言葉を聞いて安心しました。プロの投資家も同じように不安を抱えているというのがわかりました。
今年は年後半の株価下落を予想する専門家もいます。ですので、私は1年を通して警戒していこうと思います。
目先は次のFOMC(3/15~3/16)に向け、市場の動向を追っていきたいと思います。
以上
◆参考文献
Reuters、"Analysis: As stocks swing, investors bet choppy markets are here to stay
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