22年3月末時点の銘柄毎のリターンです。「持ち株の評価額と受け取り済み配当金(税引前)を足したもの」を「取得金額」で割っています。
◆銘柄毎のリターン
銘柄 |
取得金額 |
現在値+配当金 |
リターン |
先月比 |
APPL |
$16,800.00 |
$56,724.00 |
237.64% |
18.08 |
$8,896.40 |
$24,795.40 |
178.71% |
46.54 |
|
AVGO |
$9,141.99 |
$21,711.69 |
137.49% |
15.25 |
PG |
$8,713.92 |
$15,661.73 |
79.73% |
-3.40 |
MA |
$8,709.12 |
$15,226.92 |
74.84% |
-1.66 |
HD |
$6,084.87 |
$10,535.91 |
73.15% |
-7.92 |
VOO |
$13,470.63 |
$21,860.24 |
62.28% |
5.75 |
V |
$8,667.60 |
$14,012.00 |
61.66% |
5.13 |
ABBV |
$4,162.80 |
$6,644.80 |
59.62% |
13.78 |
USB |
$4,646.40 |
$7,359.00 |
58.38% |
-9.63 |
CVX |
$4,302.00 |
$6,730.80 |
56.46% |
18.83 |
MCD |
$8,641.44 |
$12,712.32 |
47.11% |
2.16 |
CSCO |
$4,711.50 |
$6,491.52 |
37.78% |
-0.02 |
$4,901.20 |
$6,665.40 |
36.00% |
8.52 |
|
JNJ |
$8,631.50 |
$11,657.71 |
35.06% |
9.70 |
MRK |
$8,749.20 |
$11,160.84 |
27.56% |
6.87 |
CDNS |
$4,931.26 |
$6,249.48 |
26.73% |
10.04 |
ASML |
$5,040.00 |
$5,360.11 |
6.35% |
0.23 |
MO |
$11,299.20 |
$12,012.80 |
6.32% |
1.63 |
AMAT |
$4,992.00 |
$5,177.64 |
3.72% |
-1.69 |
TSM |
$4,400.00 |
$4,227.75 |
-3.91% |
-2.50 |
LRCX |
$4,850.32 |
$4,335.28 |
-10.62% |
-3.92 |
INTC |
$4,507.08 |
$3,618.69 |
-19.71% |
3.51 |
23銘柄中、15銘柄のリターンが上昇しました。メルクからスピンアウトされたオルガノン(OGN)はメルクの中に含めて算出しています。以下、主要株価指数です。3か月ぶりに先月比でプラスとなりました。
|
NYダウ平均 |
S&P500 |
ナスダック |
2月28日 |
$33,892.60 |
4,373.94 |
13,751.40 |
3月31日 |
$34,678.35 |
4,530.41 |
14,220.52 |
先月比 |
$785.75 |
156.47 |
469.12 |
先月比(%) |
2.32% |
3.58% |
3.41% |
今月の株価動向もウクライナ情勢に大きく影響を受けました。
前半は、各国のロシアに対する制裁強化に伴う世界経済の成長率鈍化、進展しないロシアーウクライナ間の交渉、2月のアメリカ消費者物価指数(CPI)が市場予想越え、3月のアメリカ消費者態度指数が市場予想を下回るなどし、株価は下落しました。
後半は上昇しました。原油先物価格の大幅下落、2月のアメリカ卸売物価指数が前月比で伸び率が鈍化したこと、FOMC終了、中国の景気刺激対策、ロシアのデフォルト懸念低下、FRBメンバーによるアメリカ経済に対する強気発言、EUがロシア産エネルギー購入禁止を見送ったことなどです。
今月リターンが1番大きく上昇したのはニュートリエンで先月比+46.54ポイントです。ロシアとウクライナは世界でも主要な肥料生産国で、紛争の収束が見通せず、肥料供給がさらに悪化する可能性があるとみられています。
また、Piper Sandler(アメリカの投資銀行)はニュートリエンをオーバーウエイトに引き上げました。Piper Sandlerは穀物を短期的ではなく長期的な視点で見ています。世界的に生産性は低く、穀物関連銘柄を引き上げる構造的なトレンドがあるとのこと。
次にリターンが伸びたのはシェブロンで先月比+18.83ポイントです。原油先物価格の上昇、及び自社株買いの発表(2022年の自社株購入金額は上方修正)が上昇理由です。
アップルは先月比+18.08ポイントです。大手ハイテク銘柄に資金が戻ってきいます。また、同社がiPhone、及びその他同社製品のサブスクリプションサービスを検討していると報道されたことも上昇に寄与しました。
ブロードコムは先月比+15.25ポイントです。アップルと同様、資金が戻ってきています。
アッビィは先月比+13.78ポイントです。同銘柄は12月から上昇基調にあります。バンクオブアメリカはアッビィのプライスターゲットを引き上げました。アッビィが開発中の潰瘍性大腸炎向けJAK(酵素群の1種)阻害剤が、FDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されたことが背景にあります。
下げた方はUSバンコープのリターンは先月比-9.63ポイントです。月末に下げた分が影響しました。特にニュースは見当たらず、機関投資家の持ち高調整か、景気の先行き不透明感から売られたと推測します。
ホームデポは先月比-7.92ポイントです。原油高から、消費関連株である同銘柄の下落につながっています。
◆全銘柄合計のリターン(起点は18年11月1日)
全銘柄合計したリターンは+71.89%でした(S&P500指数は+67.07%)。S&P500指数のリターンはMorningstarのサイト(下記URL)を使い調べています。 https://quotes.morningstar.com/indexquote/quote.html?t=0P00001G7J
リターンは先月から7.23ポイント改善しました。過去最高値であった21年12月の73.73%に次ぐ数値です。先月に引き続ぎ、肥料メーカーであるニュートリエンの大幅上昇が寄与しています。
2か月続いたリターンの下落はひとまず止まりました。この先、株価は停滞するか、上昇基調になると推測します。再び下落基調になるとは、個人的にはあまり思えません。
4月中旬から本格的に始まる四半期決算で、企業は収益見通しを引き下げるはず。目先は、決算内容に対する株価の反応に注目したいと思います。
以上
◆参考文献
1)Seeking Alpha、"Nutrien CEO sees prolonged global fertilizer disruption from Russia's invasion"
2)Seeking Alpha、"Nutrien upgraded at Piper Sandler as grain supply shifts lift fertilizer value"
3)Seeking Alpha、"Chevron surges after hiking stock buyback plans to as much as $10B annually"
4)Seeking Alpha、"Apple working on subscription plan for iPhones, other hardware: report"
5)Seeking Alpha、"AbbVie price target raised at BofA after Rinvoq approval for ulcerative colitis"
6)日本経済新聞、"NYダウ反落、448ドル安 原油高で消費関連株に売り"
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_U2A320C2000000/