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メタの株価回復には時間がかかりそうです(バロンズダイジェストより)

4/24付のバロンズダイジェストの記事を読みました。SBI証券のウェブサイトに掲載されているものです。同紙がメタ経営陣に実施したインタビューの内容が記事になっています。メタが現在抱える課題について解説されています。以下要約です。

 

◆要約

・メタは過去にない厳しい状況に直面する。中核事業事業である広告収入が減少中。フェイスブック、インスタグラムでターゲティング広告ができる機会が減っていることが背景にある。

・2021年、アップルはユーザーのプライバシーを優先、同社ユーザーのオンライン上での活動追跡が難しくなった。このアップルの判断により、メタの2022年の売上高は前年比で9%(約100億ドル)減少見込み。

・メタの株価は2021年Q4の決算発表以来、下降を続ける。2022年Q1の見通しが市場予想を大きく下回ったため。これは先のアップルの判断がきっかけ。

iPhoneユーザーが追跡可否を判断、ほとんどが拒否している状況。これにより、iPhone上ではターゲティング広告が機能しなくなっている。この問題の解決は難しい。解決のためには広告業界全体で取り組む必要あり(メタ)。

・広告主はメタ以外のプラットフォーム(グーグル、アマゾンなど)へ移行中。グーグルは同社のAndroidスマホに、アップルと同様のプライバシー制限措置をとる計画。

・中国のバイトダンスが運営するTikTokの広告売上は拡大中。同社の存在は脅威であると、メタも直近の四半期決算で言及。

<グラフ>TikTokの広告売上推移

(出典:eMarketer)

・メタはショート動画アプリである"リール"を開発。インスタグラム、フェイスブックに導入済み。TikTokと同等品。2022年のTikTok広告事業売上は116億4000ドルと見込む。これはTwitter、SNAPの2022年売上高見込みを合わせた金額と同等。2024年にはTikTokの売上高は236億ドルと見込む。これはYouTubeと同水準(eMarketer)。

・メタの中でリールは急成長事業。フェイスブック、インスタグラムに対するリールの利用時間増加は、(1時間当たりのリールの収益率は比較的低いため)今年はメタにとって逆風。しかし、リール事業の収益率が伸びるなら、2024年には追い風になるのでは(BofA Securities)。

・リール事業優先はメタの強みが薄れる。同事業はクリエーターが主導する。ユーザーが主導するこれまでのコンテンツの方が利益率が高い(Loop Capital Markets)。

・メタの2021年のメタバース事業売上高は23億ドル。メタ売上高の2%未満。大半はVRヘッドセットが生み出したもの。過去3年は赤字。黒字化はかなり先の話。メタは自社のビジョン達成まで、15年要する可能性があると見込む。

メタバース事業の将来は不透明。実験段階の今は、レイバン、セフォラ(化粧品、香水専門店)、ウォルマートなど大手ブランドが、メタによると関心を持っているとのこと。

メタバースは将来のもの。今は存在しない。実用化されるのは数年先(Forrester Research)。このような見方はあるが、(デジタルプラットフォームを基に、個人がコンテンツを収益化する)クリエーター経済の創造をメタが支援することで、実用化までの過程でもメタは大きな利益を得られると見込んでいる。

・2021年の世界デジタル経済は約15兆ドル。この内、15~33%がメタバースに転じる可能性あり。成長率は2.5%~25%と推定。結果、メタバース経済は2兆6000億~12兆5000億ドルになると見込む(ゴールドマンサックス)。

・ターゲティング広告、TikTokメタバース、さらに独占禁止法に関わる訴訟と、メタが抱える課題は大きい。これらが解決できる見通しが立つまで、同社の株価は割安で推移するだろう。

 

大手ハイテク銘柄(GAFAM)は何れも保有したいと思っていますので、メタ株もいつかは買いたいです。ですので、メタに関する記事は目を通すようにしています。

今のPERは14倍台と株価はかなり下がってきました。ただ、今の円安水準を考慮すると、割安感はありません。

また、今回読んだ記事で挙げられている懸念点は気になります。中核事業である広告事業の収益性の動向には、特に注意したいです。

広告事業の動向が不透明な間は、株の購入には躊躇しますので、もう少し展開を見ていきたいと思います。

以上

 

◆参考文献

SBI証券、バロンズダイジェスト4月24日号、"フェイスブックの復活には時間がかかる[カバーストーリー]中核の広告事業がかつてない危機に直面"

https://global.sbisec.co.jp/invest/us/barrons/DJ202204251.pdf