22年5月末時点の銘柄毎のリターンです。「持ち株の評価額と受け取り済み配当金(税引前)を足したもの」を「取得金額」で割っています。
◆銘柄毎のリターン
銘柄 |
取得金額 |
現在値+配当金 |
リターン |
先月比 |
APPL |
$16,800.00 |
$48,551.20 |
189.00% |
-16.34 |
$8,896.40 |
$23,341.80 |
162.37% |
-2.74 |
|
AVGO |
$9,141.99 |
$20,211.84 |
121.09% |
9.29 |
PG |
$8,713.92 |
$15,277.09 |
75.32% |
-12.95 |
MA |
$8,709.12 |
$15,268.08 |
75.31% |
-2.42 |
HD |
$6,084.87 |
$10,648.77 |
75.00% |
1.27 |
CVX |
$4,302.00 |
$7,204.00 |
67.46% |
16.73 |
USB |
$4,646.40 |
$7,409.16 |
59.46% |
12.81 |
V |
$8,667.60 |
$13,416.80 |
54.79% |
-0.69 |
MCD |
$8,641.44 |
$12,948.96 |
49.85% |
1.69 |
VOO |
$13,470.63 |
$20,050.25 |
48.84% |
0.37 |
ABBV |
$4,162.80 |
$6,111.60 |
46.81% |
1.83 |
MRK |
$8,749.20 |
$12,477.60 |
42.61% |
5.00 |
$4,901.20 |
$6,384.00 |
30.25% |
13.23 |
|
JNJ |
$8,631.50 |
$11,798.01 |
36.69% |
-0.66 |
CDNS |
$4,931.26 |
$5,841.74 |
18.46% |
2.22 |
CSCO |
$4,711.50 |
$5,334.56 |
13.22% |
-8.44 |
MO |
$11,299.20 |
$12,538.88 |
10.97% |
-0.99 |
ASML |
$5,040.00 |
$4,658.17 |
-7.58% |
2.61 |
AMAT |
$4,992.00 |
$4,611.75 |
-7.62% |
5.42 |
TSM |
$4,400.00 |
$3,888.37 |
-11.63% |
2.15 |
LRCX |
$4,850.32 |
$4,206.64 |
-13.27% |
8.95 |
INTC |
$4,507.08 |
$3,253.75 |
-27.81% |
1.31 |
23銘柄中、15銘柄のリターンが上昇しました。メルクからスピンアウトされたオルガノン(OGN)はメルクの中に含めて算出しています。以下、主要株価指数です。NYダウ、S&P500はほぼ変動なし、ナスダックは下げました。もっと下げた印象でしたが、5月後半の大幅上昇が効いたようです。
|
NYダウ平均 |
S&P500 |
ナスダック |
4月30日 |
$32,977.21 |
4,131.93 |
12,334.64 |
5月31日 |
$32,990.12 |
4,132.15 |
12,081.39 |
先月比 |
$12.91 |
0.22 |
-253.25 |
先月比(%) |
0.04% |
0.01% |
-2.05% |
5月は月初から下落基調、5/23週の大幅上昇でその下落分を取り戻すという展開でした。アメリカ長期金利の上昇、(コロナ規制強化、及び4月の輸出金額の前年同月比伸長率が、3月比で大幅下落したことによる)中国経済減速への懸念、4月のアメリカ消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったこと、ターゲットの決算内容によるその他銘柄への波及などが下落要因となりました。
5/23週は、JPモルガンが業績見通しを上方修正したことによる投資家心理の改善、バイデン政権が対中国の関税引き下げを検討していること、公開された5月のFOMCの議事要旨が市場の想定内であったこと、メーシーズ、ダラー・ツリーの四半期決算結果が市場予想を上回り、アメリカ経済への安心感が広がったこと、4月のアメリカ個人消費支出(PCE)の前年同月比の伸長率が鈍化したことによる金融引き締めに対する警戒感の低下などが影響し、株価上昇となりました。
リターンの変動が大きかったのはシェブロンで先月比+16.73ポイントです。原油先物価格の上昇が背景にあります。また、5/2、バークシャーハサウェイがシェブロン銘柄を追加で購入していたことが報道されましたので、これも影響していると思います。
シノプシスは先月比+13.23ポイントです。同社は5/18の取引終了後にFY22Q2の四半期決算を発表、EPS、売上共に市場予想を上回りました。全ての製品カテゴリ、地域で通期の収益見通しも上昇修正しています。
USバンコープは先月比+12.81ポイントです。5/23、JPモルガンが業績見通しを上方修正したことにより、USバンコープ含むその他金融銘柄にも買いが入りました。
リターンの下げ幅が大きかったのはアップルで、先月比-16.34ポイントです。アメリカ長期金利の上昇や、FRBによる金融引き締めへの警戒から売られています。
(アップル製品の受託製造を請け負う)フォックスコンは2022年Q2の売上が減少する可能性があると見込んでいます。インフレ、中国での需要低下、中国のロックダウンなどが理由です。5/12に報道されています。このニュースも影響しているかもしれません。
P&Gも先月比-12.95ポイントと下げています。5/18のターゲットの四半期決算発表による大幅下落が小売セクターに波及し、P&Gも下げています。市場はインフレ、コスト増が同セクターに悪影響を及ぼすことを懸念しています(ウェルズファーゴ)。
◆全銘柄合計のリターン(起点は18年11月1日)
全銘柄合計したリターンは+62.74%でした(S&P500指数は+52.38%)。S&P500指数のリターンはMorningstarのサイト(下記URL)を使い調べています。 https://quotes.morningstar.com/indexquote/quote.html?t=0P00001G7J
リターンは先月から0.15ポイントの下落です。ほぼ変動なしでした。5月はリターンが上昇した銘柄数の方が多かったですが、構成比率の高いアップルが大きく下げたこと、上昇した銘柄の構成比率が低かったことが影響しました。
5/23週のアメリカ株は大幅に上昇しましたが、5/30週は下落からスタートしています。今後もどうなるかわかりません。
6月からFRBによるバランスシート縮小が始まります。目先はこの影響を注視したいと思います。株価が下がることを期待し、動向を見守ります。
以上
◆参考文献
1)Seeking Alpha、"Buffett buys oil equities in Q1"
https://seekingalpha.com/news/3829979-buffett-buys-oil-equities-in-q1
2)Seeking Alpha、"Synopsys jumps on beating FQ2 estimates, raised guidance"
https://seekingalpha.com/news/3841021-synopsys-jumps-on-beating-fq2-estimates-raised-guidance
3)日本経済新聞、"NYダウ続伸、618ドル高 銀行株高で心理改善"
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_U2A520C2000000/
4)Seeking Alpha、"Apple supplier warns revenue could slow due to inflation, slowing demand"
5)Seeking Alpha、"Household products stocks are getting pummeled because consumers may be pulling back"