6/14付のBloombergの記事を読みました。今の消費者心理、及び企業の収益見通しから考えると、アメリカ株はこれらのリスクの全てをまだ織り込んでいないと記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・企業の収益率低下、需要減少により、経済の成長率鈍化のリスクがある。このリスクを株式市場はまだ織り込んでいない(モルガンスタンレー)。
・FRBによる利上げは続く。消費者の心理は悲観的になり始めており、アメリカ株、経済に対する大きなリスクになる(モルガンスタンレー)。
・アメリカ企業の収益見通しは高すぎる。さらなる下方修正が今後見込まれる(ゴールドマンサックス)。
・アメリカ株のバリュエーションはまだ高い。インフレ、それに対抗するFRB金融政策の動向が不透明なため、バリュエーションには天井が儲けられたよう(ゴールドマンサックス)。
・消費者心理が低下することで需要も低下。経済、市場にとってはリスク。6/10発表の消費者物価指数(CPI)は市場予想越えの高さ。この状況下では、FRBのタカ派寄り姿勢は維持され、金融引き締め強化は続くと考えられる(モルガンスタンレー)。
記事ではゴールドマンサックスの意見として、アメリカ企業の収益見通しは高すぎると述べられています。
私がこれまで読んできた記事では、アメリカ企業の業績見通しを懸念する内容はあまりなかったように記憶しているので、今回読んだ記事は新鮮でした。いよいよ企業の業績を懸念する声が出てくるのかなと感じています。
インフレ、FRBによる利上げ加速観測、原油高と、直近ではいいニュースがありません。さらなる株価下落が期待できそうです。
2020年3月の水準くらいまで株価が下げてくれれば、今の円安水準でも買いたい銘柄が出てくると思います。少し期待しています。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"米国株、リスクを十分反映せず-ゴールドマン、モルガンSが指摘"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-13/RDEX04T0G1KX01